2016年11月19日土曜日

リスク管理は自分で!「ビジネス実務法務検定試験」


リスク管理は自分で!「ビジネス実務法務検定試験」


 業務上のミスがSNSなどで炎上、大々的に報道され会社に大きなダメージを与えること、最近よく見かけませんか?
 今回はそんなリスクの芽を摘み取る要素が詰まった資格についてのお話です。



SNSについて(http://coworklabo.blogspot.jp/2016/10/sns.htmlの記事でも触れられていましたが、モラルをもって情報発信をするということは簡単そうに見えて難しいものです。
 SNSに限った話ではなく、自分の常識が相手の非常識となることって山ほどあるんですよね。

 例えばエスカレーターでどちら側に立つか、という問題。
 関西人は右で、関東人は左と言われています。
 ところが観光地ではどっちでも有りの状態になっています。
 そもそもエスカレーターは歩くこと自体マナー違反という考えもあるので、そうなると左右どちらに立つかという問題自体が無くなってしまいます。


 このように明文化されていない決まりも多いですが、法律上決まっていることももちろん沢山ありますよね。
 モラルとは別にコンプライアンスともいいます。
 コンプライアンス(compliance)という言葉には要求や命令に応じること、という意味の他に親切であることなども含まれますが、日本で使われる場合は「法令順守」の意味として多くみられます。
 不正なことは行わないクリーンな場所であることのアピールとして「コンプライアンス体制の確立」と言うことも。

 法律で決まってることを違反しないというのはビジネスでも生きる上でも大前提となってきます。
 
 しかし、法律といっても沢山ありますよね。そこで今回は法学部や法務部など法律専門の方でなくても知っておきたいビジネスに焦点を絞った法務試験「ビジネス実務法務検定試験」についてご紹介したいと思います。

⚫ビジネス実務法務検定試験とは


 ビジネス実務法務検定試験は東京商工会議所が主催している公的資格です。
 1級~3級に分かれているので、基礎的なことを学びたい学生や一般の方から法務部門に関わる方までそれぞれのレベルにあわせた等級にチャレンジすることができます。
 具体的には3級は知っておきたいビジネス関係の法律、2級が有事の際にも誰に(弁護士や各種の専門家など)頼めば良いかがわかる・知っている、1級では事が起こっても判断・対応ができるレベルに設定されています。

 1級は2級を合格してからしか受けられませんが、2級は3級を飛び越していきなり受験することが可能です。
 どちらも一度に受けることもできます。
 ただし、2級は3級の範囲、1級は2・3級の範囲も出題されるので勉強は順番にしていく方が良いかもしれません。
 2・3級はマークシート、1級は論述形式になっています。
 年に2回(1級のみ1回)実施されていることも踏まえると、幅広い層が挑戦しやすいコンプライアンス系の資格といえるでしょう。

 また、この資格を取得すると級に合わせた称号が得られます。
 3級から順番に 「ビジネス法務リーダーⓇ」→2級 「ビジネス法務エキスパートⓇ」 →1級「ビジネス法務エグゼクティブ®」です。
 名刺に「ビジネス法務エキスパートⓇ」と書かれていたらなんだか信用して良い相手な気がします。


 就職や転職、キャリアアップにと最近人気のようです。
 法律関連は法務部のイメージですが一人ひとりが知ってるにこしたことはありませんもんね。

☆まとめ

・1級…ビジネスに関する法務的な知識を有し、状況の判断・実際に対応ができる法務部向け。
    試験は年1回の論述形式で、2級を既に持っていることが受験条件。
    合格すると 「ビジネス法務エグゼクティブⓇ」の称号。
・2級…ビジネスに関する法務的な知識を有し、状況に間接的に対応(専門家に相談など)することができる管理職や社会人向け。
    試験は年2回のマークシート方式。
    合格すると「ビジネス法務エキスパートⓇ」の称号。
・3級…ビジネスに関する法務的な基礎知識を有する、社会人や学生向け。
    試験は年2回のマークシート方式。
    合格すると「ビジネス法務リーダーⓇ」の称号。

●どんなことを勉強するのか

 では、何を勉強するのでしょうか?
 ビジネスに関連する法律は沢山あります。
 例えば個人情報保護法、正しくは「個人情報の保護に関する法律」。


 2003年に制定されたので、成立を見守った経緯からも比較的、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
 簡単に言えばプライバシーは守りましょう、個人情報を漏らさないようにしましょう、という法律です。
 そのころ学級連絡網がクラス全員から連絡順の前後周辺の人の電話番号だけに変わったのを覚えています。
 調べてみると本人に許可を得られればクラス単位くらいの連絡網を作っても問題は無かったみたいですが、出来たばかりのころはまだほとんどの人がしっかり法律を知らないので過剰反応をしてしまったのでしょう。

 他にも「インサイダー取引(金融商品取引法)」や「著作権法」などニュースや新聞では聞いたことのある法律の中でビジネスに関するものがぎゅっとつまったビジネス実務法務検定試験。
 自分のリスク管理は自分でしてしまいましょう。

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