ところで理学療法士と作業療法士はどう違うのでしょうか?
医療従事者への道 ⑥作業療法士国家試験
理学療法士のリハビリでひとまず身体が動くようになった患者に対し、作業療法士が、手工芸(折り紙、木工、陶芸、編み物など)、芸術(音楽、絵画、塗り絵、書道、俳句など)、遊び(トランプ、将棋、オセロ、パズルなど)やスポーツ(散歩、体操、ゲートボール、ダンスなど)などの「創作活動やレクリエーション」、日常動作(食事、料理、掃除、読書など)である「生活活動」などの「行為(作業)」を通し、次の段階である「社会復帰する為の訓練」をさせて、日常生活をスムーズに送るための複合的な動作が可能になるよう、リハビリを行う。(wikipediaより)つまり運動機能を理学療法で戻し、日常動作を作業療法で回復させるという違いですね。
今回は作業療法士への道を紹介したいと思います。
1.受験資格
作業療法士の国家試験を受験するためには、養成校で3年以上学び、必要な知識と技術を身につけることが必要です。養成校には4年制大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)、特別支援学校(視覚障害者が対象)があります。2.試験科目
作業療法士国家試験の試験科目は科目、
・解剖学
・生理学
☆運動学
・病理学概論
☆臨床心理学
☆リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)
☆臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
☆印は実地問題にも出題されます。
・生理学
☆運動学
・病理学概論
☆臨床心理学
☆リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)
☆臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
☆印は実地問題にも出題されます。
これらの科目を学校で3年以上かけて勉強されています。理学療法と比較して最後の両方が作業か理学かの違いだけですが、実際は違うのでしょう。
3.試験方法
合格基準は毎年変わるようで平成28年度は一般問題を1問1点(158点満点)、実地問題を1問3点(120点満点)として
●総得点 167点以上/278点
●実地問題 43点以上/120点
だったようです。
4.国家試験日程
作業療法士国家試験の試験日は毎年1回で毎年2月下旬~3月上旬に行われております。
次の国家試験は
(1)筆記試験 平成29年2月26日
(2)重度視力障害者に対して、筆記試験の実地問題に代えて行われる口述試験及び実技試験が平成29年2月27日
合格発表は
平成29年3月29日(水曜日)午後2時に
- 厚生労働省
- 北海道 パソナ・札幌
- 宮城県 パソナ・仙台
- 東京都 パソナ
- 愛知県 パソナ・名駅
- 大阪府 パソナ・大阪
- 広島県 パソナ・広島
- 香川県 パソナ・高松
- 福岡県 パソナ・福岡
- 沖縄県 人材派遣センターオキナワ
で掲示発表されるようです。
作業療法士国家試験は
(1)筆記試験
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県
(2)口述試験及び実技試験
東京都
で開催されています。
理学療法士とここまではほぼ同じ受験設定なのですね。試験科目だけで比較すると臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法か理学療法かの違いになり、機能を回復する理学療法と機能を元に戻す作業療法では大きく違うのでしょうね。
作業療法士国家試験の気になる合格率ですが、平成28年度は87.6%で新卒94.1%となっているので、理学療法士と比較して特に現役は容易なのかもしれませんね。
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